東武鉄道は、東武アーバンパークライン(野田線)に5両編成の新型車両を導入するとともに、現在6両編成で運転している列車についても両数を5両に減車します。
40年以上続いた6両編成
その理由として、新型コロナウイルス感染症を契機とした鉄道事業を取り巻く環境の変化を挙げています。利用動向に合わせてより一層の効率化を図りつつ、環境負荷の低減にも配慮する必要があるとのことです。
野田線では沿線の発展に伴う輸送力増強のため、1970年代にすべての列車が6両編成化されて現在に至っています。朝ピーク時間帯における混雑率は、2019年度の統計では区間によっては130%を超えていました。しかし、新しい生活様式が始まった2020年度はおおむね100%前後、もしくはそれ以下にまで減少しています(路線図とグラフは下図を参照)。
このような利用状況を踏まえ、新型車両の導入を機に野田線では既存車両も含めて1編成あたりの両数が6両から5両へと変更されます。2024年度以降に導入予定の新型車両はCO2削減効果の高い省エネ型で、快適性やサービス向上も図られます。また、従来型車両も5両編成化により使用電力量を削減することができ、適正な列車本数の維持に努めることで効率化と利便性の両立を目指したい考えです。